【SMシングルS6】ライコウ入り積みリレー 最高1908 530位
▶▷▶はじめに▷▶▷
はじめまして、アコードと申します。SM最終シーズンにて、個人的に納得のいく構築が組め、レート1900を達成できたので、パーティを紹介させて頂きます。2000を達成するユーザーも多くおり、また、来期からUSUM発売により環境が大きく変わる中で記事を書くことに躊躇いはありましたが、私は普段レート1700を超えるのも精一杯の実力(S2:1733 S3:1536 S4:1601 S5:1702)であり、そんな私でも1900を超えれた構築の紹介は、意味のあるものになるかなと考え、ブログの開設に至りました。
幅広い範囲に対応できる構築である為、多少いじれば環境が変わっても通用し得ると考えています。初心の方にも参考になるよう丁寧に書きました。16~1700帯から伸び悩んでいる方や、USUMで積みリレーを使ってみたいと思っている方の参考になれば幸いです。
▶▷▶構築経緯と狙い▷▶▷
勝ち筋が明確にわかりやすい、攻撃的な構築を組むことを目標としました。
①受け系統のパーティに刺さるジメンZランドロスから構築スタート。カバルドンやカプ・レヒレ等の高耐久ポケモンに突っ張られやすく、ジメンZで削りに行ける点に注目しました。
② 高耐久の水、地面を削った後に通るエースとして採用。バシャーモが通りにくい相手にギャラドスが通りやすく、とても相性の良い2匹でした。
③攻撃面で相性の良い電気枠として採用。地面を誘って削れるシュカのみを持たせました。
④エスパーや飛行の一貫を切る鋼枠として採用。裏がほぼAS振りであり、長期のサイクル戦は厳しいので、攻撃的な型にしました。
⑤マンダを睨みたいのと、ミミッキュギャラを誤魔化すのがギャラドスだけでは心許なかったので採用。重めのリザードンやボルトロスのストッパーになれるように襷。
⑥実際にレートに潜ったところ、電気タイプがきつかったため、電気枠として十分に性能の高く、特に対電気性能に優れるライコウをコケコの代わりに採用し、パーティが完成しました。
ランドロス+メガ枠orパルシェンで役割集中し、相手の受けを崩しそのまま全抜きすることが狙いで、それが厳しい相手をギルガルドで崩したり、ライコウで詰ませにいくことがこの構築の勝ち筋となります。
積みリレーとしては珍しく、壁もステロもない構築となりました。こちらの6匹全てに対応できる選出というのは難しく、誰かが切られていたり、薄く見られている選出を止む無くされるシーンは多かったので、アタッカーを3匹選出することであっさりと勝てるシーンも多く、使用感は良かったです。
▶▷▶個別紹介▷▶▷
持ち物: バンジのみ
特性: プレッシャー
個体値: 31-13-31-31-31-30 (王冠未使用)
実数値: 192(212)-86-96(4)-136(4)-125(36)-182(248)
技構成: 10まんボルト/めざめるパワー(氷)/みがわり/めいそう
10まんボルト
H187(252)-D137(4) アシレーヌ 102-122
6瞑想 H191(244)-D116(4) ポリゴン2 159-187
めざめるパワー
1瞑想 H183(0)-D105(0) ガブリアス 180-212 (87.5%)
H171(4)-D110(0) ボーマンダ 168-200 (93.8%)
H195(196)-D154(236)ボーマンダ 120-144
被ダメージ(みがわりのHP 48)
1瞑想 C143(4) フシギバナ ヘドロばくだん 40-48
C172(252)ポリゴン2 トライアタック 42-51
C116(4) カプ・レヒレ ムーンフォース 33-40
2瞑想 C161(252)カプ・レヒレ ムーンフォース 34-42
相手の電気タイプ、高耐久ポケモンを起点にできるライコウ。カプ・コケコ/霊獣ボルトロス/カプ・レヒレ/ポリゴン2/クレセリア辺りを起点に出来、一度積んだ後であればギルガルドなどの特殊ポケモンとも殴り合え、意地ボーマンダも上から貫くことが出来るので全抜き性能は高かったです。
特に、通りの良い電気+ストッパーとして上記の耐久ポケモン+@1 のような選出をされやすく、ラストの枠を疲弊さえさせればライコウだけで勝てた試合が非常に多かったです。
持ち物は半減回復実の中で一番オシャレなバンジを採用。めいそうとみがわりでHPを調整しやすく、特殊ポケモン相手には、ほぼ必ず発動し、強かったです。ただし、残飯でないことでフシギバナを起点にできなくなってしまったので、残飯も候補になります。
使用の上でのアドバイスは、とにかく欲張ることだと思います。火力の低いポケモンなので、これくらい積めば良いだろうと起点ポケモンを落としにいくと、思いのほか簡単に止まったりします。積めるときはガンガン積みましょう。
・カプ・コケコとの比較
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 | |
ライコウ | 90 | 85 | 75 | 115 | 100 | 115 | 580 |
カプ・コケコ | 70 | 115 | 85 | 95 | 75 | 130 | 570 |
被ダメージ (みがわりのHP 44(252) 36(0) )
1瞑想 C172(252)ポリゴン2 トライアタック 55-66
C116(4) カプ・レヒレ ムーンフォース 45-54
2瞑想 C161(252)カプ・レヒレ ムーンフォース 46-55
並べるとわかりやすいですが、特殊耐久が大きく勝っており、特に瞑想後にみがわりを残せるかが大きく変わってきます。エレキメイカーは非常に強力な特性ですが、相手の電気技を強化してしまう点や、耐久ポケモンを詰める際に5ターン経過しがちな点を考えると、このパーティにはライコウのほうが適していると判断しました。実際仮想敵のコケコ/ボルト/レヒレ/ポリ2をみがわりと瞑想を残した状態で突破でき、大活躍でした。
一方で、カプ・コケコは瞑想以外にも多くの型があり、瞑想型でもZを切れば、耐久ポケモンを時間をかけずに倒せる等多くの利点があります。特に、ゲッコウガを抜ける点、眠り耐性を付与する点、技範囲が広い点は相当な魅力です。
ライコウはマンムーなど、絶対に無理なポケモンも少なくなく、汎用性ならばカプ・コケコに軍配が上がると思います。しかし、上記の仮想敵を裏のポケモンを含めて抜いていく性能は極めて高く、それらのポケモンが重いと感じている方に是非一度使って貰いたいと思ったポケモンでした。
そもそもライコウは六世代では採用率が比較的高いポケモンであり、七世代になるにあたって弱体化なども受けておりません。寧ろ、スキンハイボが弱体化したり、起点にしやすいコケコ/レヒレ/テッカグヤなどが環境に現れたことで、寧ろ相対的に強化されたポケモンだと言えます。採用率の高いポケモンに強い点も含め、もっと採用、考察されて良いポケモンだと自信を持って言えます。USにも登場し、厳選もめざ氷だけで済むのでこの機会に使ってみてはいかがでしょうか?
ランドロス NN:ぎんだこ
持ち物: ジメンZ
特性: いかく
実数値: 165(4)-197(212)-110-107-100-157(212)
技構成: じしん/うちおとす/みがわり/つるぎのまい
いかく込みで相手のランドロスの攻撃を確定で身代わりが耐えます。最速以外のグライオン/テッカグヤ/ドヒドイデ/相手のランドロスに非常に強く、ストレスなくレートが出来たのが良かったです。受け系統のパーティはランドロス1体で崩せることが多かったです。
積みリレーは積みエースを完璧にストップできる受けポケモンを複数並べられると苦しく、相手に3体とも高耐久のポケモンを並べられることも多かったです。そのような選出にはランドロスが刺さり、3タテした回数も多かったです。
ピンポイントな型に思えますが、ランドロスが環境に非常に多く良く選出されたので、思いのほか汎用性は高かったです。また単純に地震Zが強く、相手に負担をかけるポケモンとして申し分ない働きをしてくれました。
メガギャラドス NN:さくらじま
持ち物: ギャラドスナイト
特性: いかく→かたやぶり
メガ前: 171(4)-176(252)-99-67-120-146(252)
メガ後: 171(4)-206(252)-129-76-150-146(252)
テンプレのギャラドス。バシャーモの苦手とするカバルドン/ミミッキュ/ラティ/ギャラドス/カプ・テテフ辺りをある程度 誤魔化せつつ、ランドロスが高耐久水を削ってくれたあとに通りやすいエースとして採用しました。
カバルドンが重くなったためちょうはつ採用。後述のバシャーモにめざ氷を仕込んだので、氷の牙を切りました。残り2ウェポンは、カバリザに通るたきのぼりと、相手のギャラドスに通るかみ砕く。ABミミッキュやこだわっていないテテフが増えましたが、まだまだ現役の強さでした。余談ですが、私が一番好きなポケモンの1匹です。
メガバシャーモ NN:すなずり
持ち物: バシャーモナイト
特性: もうか→かそく
個体値: 31-31-31-31-31-30
メガ前: 156(4)-184(220)-81-145(116)-90-121(168)
メガ後: 156(4)-228(220)-90-165(116)-100-141(168)
技構成: フレアドライブ/とびひざげり/めざめるパワー(氷)/まもる
ランドロスが苦手なポケモンを削ってくれた後に全抜きを狙うエース。バシャランドの2匹はマンダに非常に弱かったため、逆にマンダ入りにイージーウィンを狙えるようにめざ氷を仕込みました。しかし実際はマンダ+レヒレのような2枚でバシャを受けられることが多く、めざ氷をさほど打ちませんでした。(おかげでライコウの仕事が増えた。)
スイクンの熱湯、レヒレの波乗り、ゲッコウガの水手裏剣と一応のDL対策を考え性格はさみしがり。ただB下降補正のせいで負けた試合こそ無かったものの、ガッサのマッパやミミッキュのかげうちを食らう機会は非常に多く、そのたびびくびくしていたので普通にやんちゃで良いと思います。また、初速がミミッキュに負けている点も不便でした。とはいえこれ以上AもCも削りにくく、難しいポケモンです。
パルシェン NN:いじっぱる
持ち物: きあいのタスキ
特性: スキルリンク
実数値: 126(4)-161(252)-200-94-65-122(252)
技構成: つららばり/ロックブラスト/からをやぶる/こおりのつぶて
テンプレのパルシェン。タスキを持っているため、初手に雑に投げ、裏の起点にできるポケモンを誘って切られるかわいそうな役回りが多かったです。
しかし、重めのリザードンやミミッキュ入りには結構刺さり、このパーティでの全抜き回数も最多です。
「相手の選出、パルシェン出されてたらどうするんだよ!」って選出をよくされたので積極的に出しました。パルシェンを止められるポケモンが1匹でもいると選出を躊躇いがちですが、積極的に出すべきポケモンだと思います。
ギルガルド NN:アレイアード
持ち物: ゴーストZ
特性: バトルスイッチ
シールド: 161(204)-63-170-112(252)-171(4)-86(48)
ブレード: 161(204)-153-70-222(252)-71(4)-86(48)
技構成: シャドーボール/キングシールド/みがわり/かげうち
他のポケモンが耐久に薄いものばかりだったので、高耐久でかつ耐性豊富のギルガルドは非常に重宝しました。特にギャラドスとの相性が非常に良かったです。仮想敵は特にいませんが、ゴーストの通りが良いパーティやテテフが出されそうなときに投げていました。
先発性能が高い他、積みエースが襷で止まった際に、みがわり→かげうちと動くと、みがわりとZを残した状態で裏と戦えるのが非常に強かったです。
キングシールドの枠は最後まで悩びましたが、ノーマルに通るラスカと聖剣は正直威力が足りず、どくどくは使用感こそ良かったものの、どくを刺したい相手はライコウランドで見れることが多く、キングシールドが欲しい場面が多かったので採用しました。
ガルドミラーも制したいので、HPを落とし、Sに多めに割きました。S振りはかなり役に立つシーンが多かったですが、かげうちの威力がわずかに足りないシーンが多かったので悩ましい点です。
▶▷▶選出▷▶▷
基本選出等はありません。臨機応変に、刺さっているポケモンを3匹出しましょう。選出率は計測しておりませんが、綺麗に6匹とも横並びでした。2Z選出は数回行いましたが、2メガ選出はしないよう心がけていました。
使用率Top12のポケモンをどのように対処していたかを以下にまとめます。
ミミッキュ→可能ならパルシェンで崩しに行きたいです。無理ならASであることを祈ってギャラドス。ライコウとランドロスが大抵のミミッキュの上を取ってたりギルガルドで択に勝てば誤魔化せたりと、意外となんとかなりました。
バシャーモ→ギャラドスもランドロスも耐久に割いておらず、かみなりパンチ搭載も多くやや辛いです。こちらもバシャーモを選出し、どちらが先に展開できるかのゲームになることが多かったです。
リザードン→XY関わらず必ず選出されます。初手に出されることも非常に多かったので、初手パルシェンも視野。裏に出す場合はカバルドンにステロを撒かれないようギャラドス初手です。カバリザはギャラパルで崩すことが多かったです。
ランドロス→こちらのランドロスが積む絶好のチャンスです。比較的選出されやすいですが、非常に崩しやすかったのでボーナスポケモンでした。パルシェンで起点にしに行くプランはがんせきふうじ貰うと失敗しやすいので注意が必要。
カプ・テテフ→ギルガルド以外受けれず重そうに見えますが、他が積んでいたら突破できるので重くはありませんでした。ギルガルド削られてかつ誰も積んでない状態で出されると3タテされるので注意は必要。
ボーマンダ→バシャーモを受ける枠がマンダだけであった場合、バシャでイージーウィンが狙えます。裏にレヒレ等がいる場合はセットで出てきやすいので、ライコウを通すかガルドで崩すことを狙います。
カプ・コケコ→どくどく持ちでない限りライコウの起点です。可能ならライコウを選出して崩したいです。被選出率は高いです。
カバルドン→ほぼ100%出されます。じしんワンウェポンが多く、メガしないギャラドスで封じる展開が多かったです。ランドロス、パルシェンで積んでれば崩れるほか、ギルガルドのシャドボZでもD無振りなら崩せます。...が、環境にD無振り個体が少なかったのでシャドボ→無限暗夜で崩すことが多かったです。カバルドンはギルガルド対面で、裏のギャラドスやパルシェンを見越してステロあくびを優先してくる方が多かったので、シャドボ→みがわりであくびを透かす→ゴーストZでみがわりを残して突破する展開が何度かありました。相手依存なので積極的にはするべきではないと思います。
ゲッコウガ→こちらに刺さっている一方で、積んでいれば突破が容易なことから、非常に先発に置かれやすかったです。そこを意識しつつ、裏を考えて選出を決めてください。
ポリゴン2→ギャラドスパルシェンギルガルドは完璧にストップされてしまいますが、残り3体では突破可能です。ポリゴン2を疲弊させてギャラドスパルシェンを通す動きは非常に困難なので、ポリ2の裏のライコウバシャーモの弊害になるポケモンを削ってから、ポリゴン2を起点にライコウバシャーモで全抜きを狙ったほうが賢明です。意外と出されませんでした。
カプ・レヒレ→マジで100%出されました笑 誘ってるので当然ですが。ボーマンダとセットで無い場合は予定通りランドロスで崩せばもう勝てます。ボーマンダとセットだった場合は、レヒレをライコウの起点にしましょう。霧や挑発があっても1瞑想は絶対残せます。ガンガン起点にしましょう。
ギャラドス→こちらもギャラドスで対処することが多かったです。かみくだくがあるため、部の悪い勝負ではないですが、できる限りこちらが先に展開できるよう心がけます。
▶▷▶参考文献▷▶▷
S5使用構築【最高1907 最終1805】~ユクシー始動 身代われ!パルポリZ!~ - 三十路会社員のレート奮闘記
風雲飛龍月影鮫【最高2031最終1925】 - ぬめぬめぬめら
サザングロス研究所 - 【シングル】役割集中壁バシャ展開(第10回つくオフ準優勝)
※無断リンクの為、問題等ありましたら削除いたします。
▶▷▶おわりに▷▶▷
100戦足らずで1900超えれたのが嬉しいです。PGLスクショ忘れましたが当時530位前後だった...気がします。
ポケモンの面白みはサイクル戦にある。とよく言われがちで、実際私も憧れてよく使用しました。しかし、サイクル系統の構築は勝ち筋を追うのが難しく、途中まで有利に事を進められていると思ったのに、気付いたら負けていた。終盤に負け筋に気付くものの、その負け筋通りに相手が的確に動かれてなすすべなく敗北。というシーンが少なくなく、レートは1700に行ければ満足といった形でした。サイクル系統のパーティで良い成績を収められた方は多くいらっしゃいますが、私のような初心者にとっては勝ち筋がわかりにくく、正直限界を感じました。
そんな中、積みリレーで前期1907を達成された方のブログ(上記文献参照)にて「お互いが必死に勝とうと手段を尽くしたら、黙っていても勝負は複雑になる。アマチュアであればまずはシンプルに勝つ手段を学んでください。」という言葉に感銘を受け、私も積みリレーを使用することを決意しました。使ってみた感想として、勝ち筋がわかりやすく追いやすかった一方で、誰を通すのか、どうやって崩すか、を考えると選出から試合まで、読みあいの要素もあり、非常に扱っていて楽しかったです。
対面構築、積みリレー、サイクルパーティと多くのパーティがあるように、各々のトレーナーにも合う構築合わない構築があると思います。いろんなパーティを使い、自分にあう構築をさがして頂きたいです。積みリレーを使ったことがない方で、レートに伸び悩んでいる方にはぜひ一度試していただきたいなと思います。
ここまでお読みいただいてありががとうございました!質問、意見等ございましたら、コメントください。USUMでも楽しくポケモンしましょう!